中性脂肪は、食事が摂れなかったときなどに備える貯蔵用の“エネルギー源”。身体を動かすことなどで、燃焼します。
中性脂肪が多すぎると、健康問題を引き起こすリスクが高まることに加え、使用されない余分なものは、体脂肪(身体に蓄積された脂肪)となります。
日本動脈硬化学会では、150mg/dl以上を「脂質異常症」と定め、メタボリックシンドローム検診でもこの基準が使用されています。
甘いもの、油の多い食事の摂りすぎ、お酒の飲みすぎだけでなく、ストレスをためこんだり、たばこを吸ったりすることも中性脂肪の合成を促進します。
また、年齢を重ねるごとに肝機能が衰えてきますので、加齢も中性脂肪増加の原因の1つになります。
「ヘスペリジン」は、みかんなど柑橘類の果実の皮や袋から抽出されるポリフェノールの一種です。
水に溶けない性質があり、これを溶けやすくするために、グルコースと結合させたものが、「モノグルコシルヘスペリジン」です。
体内で余分になった糖や脂肪は、肝臓内で「脂肪酸」となります。
それが変化して中性脂肪となり、血液中へと運ばれます。
体内にとりこまれた関与成分(モノグルコシルヘスペリジン)は、肝臓内で2つの働きをすることで、中性脂肪を低下させます。
出典; | 田中泰史ら 薬理と治療 38(6), 553-568. (2010) |
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被験者; | 血清中性脂肪が高め(120~200mg/dl)の健常な男女99名 |
摂取方法; | 1日1回1本、12週間摂取。一方はモノグルコシルヘスペリジンを高含有する飲料を、もう一方はモノグルコシルヘスペリジンを含まない飲料(対照)を摂取。 |